悪質なオンラインカジノの見分け方 特徴や手口は?

日本も将来的にカジノ招致が実現するかもしれませんが、一足先にオンラインカジノが注目され始めています。

海外ではオンラインカジノはすでにメジャーなエンターテイメントであり、各国には多くのプレイヤーがいます。

世界中のオンラインカジノの数は2000を超えるともいわれており、日本語対応サイトも年々増えているのが現状です。

しかしすべてのオンラインカジノが安心して遊べるというわけではありません。

そこで悪質なオンラインカジノに引っ掛からないために、プレイヤーが気を付けるポイントなどを解説していきます。

悪質なオンラインカジノとは?

オンラインカジノを始めようと思うのですが、どこが安全ですか?

そうね。一概に「ココ」とは言えないから、よく言われている悪質オンラインカジノの特徴について説明するわね。

 

ひとことで「悪質」といっても、どのようなオンラインカジノが悪質なのかわかりませんよね。

運営側もあの手この手でプレイヤーを騙しにかかってきますが、よく聞く手口を知っておくことで、ある程度防御策を練ることは可能です。

出金に問題がある

一番多いトラブルは出金に関するトラブルです。

出金申請をしても、いろいろ理由を付けて支払いを渋ったり、出金拒否をしたりするオンラインカジノは要注意と思って構いません。

運営側がつける理由も様々で、

「不正が疑われるので、審査が済むまで出金はできない」

「住んでいる地域は出金サービス対応外である」

「身分証明書の追加提示がないと支払えない」

など、ありとあらゆる理由で支払いを遅延させるのが悪質オンラインカジノです。

なかには、理由を付けて支払いを遅らせているうちに、いつの間にかサイト自体が閉鎖という結末をたどることもあります。

基本的に「優良サイト」と呼ばれるオンラインカジノは、出金までの時間が短く、多くが24時間以内に着金を確認できます。

リアルサービスを売りにして、業界最速の出金時間との呼び声も高いカジノジャンボリーでは、申請から着金確認まで数分だったという口コミもあり、出金の速さは信頼度のバロメーターでもあるわけです。

ただし出金方法を銀行振り込みにした場合は時間を要します。

海外から国内銀行への送金は、通常でも3~5営業日です。日本国内の銀行は海外からの送金に対してかなり厳しい対応をしているため、本人確認や送金内容の確認などでさらに時間を要することが珍しくないのです。

電子決済サービスを利用していて、特に不手際がないのに出金にかなりの時間がかかるようであれば、悪質サイトと疑ってもいいでしょう。

サポートの対応が悪い

サポートを利用したとき、誠実に且つ迅速に返事をくれるオンラインカジノは、優良サイトと判断できる材料のひとつです。

最近のオンラインカジノサイトは日本語対応をしているところも多いですが、だからといって安心できるサイトというわけではありません。

過去には日本語対応していて人気だった「お台場カジノ」が、突然ログインできない状態となり、その後サイト自体が閉鎖しています。

たくさんの日本人プレイヤーがゲームを楽しんでいましたが、資金が残されたままのプレイヤーは未だ出金できないままとなっています。

メール等でサポートも万全であった人気サイトでしたが、夜逃げ同然ともとれる運営の対応はかなり悪質で衝撃を与えました。

オンラインカジノへ登録するときには、何か質問をサポートに送ってみて、その対応によってアカウント登録をするかどうか決めるのも、見極めの手段と言えるでしょう。

ライセンスを取得していない

オンラインカジノにとって、ライセンスの取得は安全性を見極める絶対条件といっても過言ではありません。

ただし「ライセンス=安全」というわけではないため、プレイヤーは「どこのライセンスを取得しているか」まで注視することが重要です。

オンラインカジノのライセンスはすべて海外で発行されているものですが、なかには信頼性の低いライセンスも存在します。

信頼性の低いライセンスを取得していても、それはライセンスを持っていないのと同じです。

ライセンスの発行では、「運営者の身元確認」「関係者と反社会的勢力の関係」「資金力」「セキュリティ」など、立場の弱いプレイヤーを保護するために必要な確認作業が厳しく行われます。

ただしこの判断基準は国によってさまざまで、審査が非常に厳しく時間もかかるライセンスもあれば、お金さえあればすぐに発行してもらえるライセンスまで多岐にわたるのです。

悪質なオンラインカジノだと判断するポイント
ライセンスを取得していない
信頼性の低いライセンスを取得している

上の条件は、トラブルに巻き込まれる可能性が高いオンラインカジノですから、利用するのは避けたほうがベターです。

オンラインカジノのライセンスは、複数取得することが可能になっています。

たくさん取得していれば必ず安全とは言い切れませんが、条件が厳しいことで有名なライセンスを複数取得しているようなオンラインカジノは、プレイヤーがより安心してゲームを楽しめる判断になります。

以下が、取得が厳しいと言われるライセンスです。

マルタ共和国(MGA)
2000年より発行。ゲーミングライセンスの中で最も取得が難しいとされる。
イギリス(UK)
2006年より発行。英国賭博委員会による厳格なライセンス管理。
ジブラルタル
1998年からライセンス発行をしている老舗。最優良企業の運営団体にのみライセンスを発行。

オンラインカジノのライセンスは、上記の3つは特に信頼性が高いと言われています。

プレイヤーはオンラインカジノを選ぶときの参考にするといいでしょう。

利用規約の変更が多い

オンラインカジノは、インターネットとギャンブルが融合したものです。運営していくうえで、利用規約が変更になることは少なくありません。

ある程度の利用規約改定はどのオンラインカジノでも行われています。

しかしあまりにも頻繁に規約が変更されることはプレイヤーにとって喜ばしいことではないでしょう。

しかもプレイヤーに知らされることなく、勝手に規約変更を行うような運営は極めて悪質です。

例えば、信頼性の高いと言われるチェリーカジノでは、利用規約の変更を行う場合について次のように記されています。

本同意書に含まれる条項、条件もしくは規定のいずれかが、所管機関により無効、違法、または施行不能と判断された場合には、その条項、条件または規定は、本同意書から分離され、その他のすべての条項、条件、およびに規定は、法律でみとめられている限りの最大限の範囲で引き続き有効であるものとします。当社は、無効または施行不能な条項を、その経済的、法的およびに商業目的を可能な限り達成する、有効または施行可能な条項に置き換えるよう努めることに同意します。

本同意書に変更がある場合には、事前にプレイヤーに通知されます。プレイヤーは該当変更点を承認・同意するかを選択するものとします。プレイヤーは、これらの変更を受け入れることを拒否する権利を有し、その場合には、support.japan@cherrycasino.com宛にメールを送信し、当社へ通知する必要があります。その場合には、プレイヤーのアカウントは本同意書の条項に基づき閉鎖されます。

変更点は事前にプレイヤーに通知され、もし変更に同意できない場合は拒否をすることも可能だと書かれています。

このように信頼性が高いと言われるオンラインカジノは、プレイヤーとサポートが双方の意思を伝え合うことができます。

決して一方的に運営側が有利になるような改定は行わないのです。

プレイヤーに知らされることなく利用規約が変更されるときは、「改善」ではなく「改悪」である可能性が高いです。

利用しているオンラインカジノの利用規約が頻繁に変更される、または知らない間に変更されていた、このような場合は悪質なオンラインカジノである可能性が否定できないため、資産の保全など十分に注意するようにしましょう。

運営者情報の記載がない

ネット通販を利用するとき、身元を明かしていない人から商品を買ったりしますか?

オンラインカジノにおいても運営者情報を公開するのは、安心してプレイできる最低条件です。

運営者情報というのは、会員でなくても見ることができるのが当然です。

アカウント登録をしないと運営者情報を見ることができない、そもそも運営者情報が公開されていない、このようなオンラインカジノは、悪質な運営者ではと疑ってかかっていいでしょう。

運営者情報の重要性については、次のような例があります。

日本で圧倒的人気を誇るベランジョンカジノは、2020年1月に運営会社とライセンスが変更されました。

オンラインカジノにとっての信頼条件である「運営会社」と「ライセンス」のふたつが同時に変更という事実は、今までベランジョンカジノを楽しんでいたプレイヤーのみならず、これからオンラインカジノを始めてみようかなと考えていた人にとっても衝撃が走ることだったのです。

オンラインカジノは実店舗がないため、どのような運営が行われているかを肌で感じ取ることができません。

だからこそ、運営者情報の公開は重要なのです。

先ほどのベランジョンカジノは、変更について以下のように公開しています。

利用規約
バージョン: 1.0
更新日: 14.01.2020

新しいべラジョン・ジャパンへようこそ!

新プラットフォームはBreckenridge Curacao B.V.により運営され、今までと変わらずにベラジョンをお楽しみいただけるだけなく、サイトスピードの向上や様々な機能の搭載が可能になるなど、とにかくいいこと尽くめ!

そんな新しいべラジョンで、引き続き日本No.1 のサービスをお楽しみいただくために、下記のボックスにチェックを入れて、Breckenridge Curacao B.V.へプレイヤーアカウント残高を移行すること、およびこのウェブサイトの新しい利用規約を一読し、最新利用規約に同意しましょう。(各利用規約の詳細は下記よりご確認していただけます)

もともとベランジョンカジノは「Dumarca Gaming Limited」という会社によって運営されていましたが、新しく「Breckenridge Curacao B.V.」に変更となりました。

この理由は、ベランジョンカジノ自体が大きく成長したことにあります。

今まで「Dumarca Gaming Limited」の傘下として運営していたものが、大きく成長したことにより、独立して「Breckenridge Curacao B.V.」という新しい会社でスタートできるようになったというのが事の結末です。

つまり今回の運営会社変更は、前向きな変更と捉えて問題ありません。

このように、運営者情報を明確にしておくことは安心してプレイするうえで、非常に重要なことになります。

ちなみに変更されたベランジョンカジノのライセンス情報は同じページの下部に記載されています。

以前は「MGA」ライセンスを取得していましたが、運営が変わったことによりキュラソーライセンス「CIL」に変更となっています。

MGAと比較すると信頼性が低いとされるCILに変更ということで、戸惑ったプレイヤーも多いのですが、マルタ・イギリス・ジブラルタではなくキュラソーを選択するオンラインカジノは珍しくありません。

その理由は、仮想通貨に対応しているということ。

キュラソーのライセンスは新しい時代の流れに敏感であると言われていて、仮想通貨などスピーディーな決済を扱っているライセンスは、運営にとってもプレイヤーにとってもメリットが大きいと言われています。

ソフトウェアにバグが多い

オンラインカジノは、ソフトウェアを使用したインターネット上のカジノゲームですから、完全にバグをなくすということはできません。

しかし、あまりにもバグが多いサイトは、悪質なサイトを見分ける判断材料になります。

プレステや任天堂switchなどの一般的なゲームをしているとき、途中でバグってしまうことはよくありますよね。

プログラムされたソフトを利用している以上、完全にバグをなくすことは不可能だと言われているからです。

信頼できるライセンスを取得しているようなオンラインカジノでは、使用しているソフトウェアに厳格な審査が導入されていて、頻繁なバグが起こらないように管理されています。

ところが悪質なオンラインカジノでは、不正ソフトを使ってゲームの確率を勝手に変えるというような行為が行われています。

第三者機関から認定を受けたソフトウェアであっても、不正ソフトを使って改ざんが行われていればバグは起きやすいです。

そもそも悪質なオンラインカジノは、信頼できるソフトを使用せずに運営している可能性だってあります。

ゲーム上のバグは、プレイヤーにとって不利益となることが多いです。

バグが多いと口コミにあるようなオンラインカジノは、登録を避けたほうがベターでしょう。

ボーナス条件に嘘の記載がある

数あるギャンブルの中で、オンラインカジノの人気が高まっている理由の一つが「ボーナス」です。

ボーナスはプレイヤーにとって魅力的な特典のひとつですが、この出金条件に嘘の記載があるサイトは悪質であると断言することができます。

パチンコなどと異なり、オンラインカジノには新規登録特典や初回入金ボーナスなど、入金金額よりもかなり多くボーナスを受け取ることができるサイトがたくさんあります。

だからといって受け取ったボーナスをすぐに出金できるようでは、運営側としては大損になってしまいますから、オンラインカジノではボーナスに出金条件を付けているところがほとんどです。

悪質なオンラインカジノでは、この条件に嘘の記載をしているところが少なくないのです。

実はボーナスで受け取るマネーは、キャッシュと交換するマネーよりも出金条件が厳しくなっています。

これは「Minimum Wager Requirement」、通称MWRと呼ばれ、お金を引き出すための条件となる総賭け金額を指しています。

MWRはオンラインカジノによって異なり、単純に掛け金条件が20倍のところもあれば40倍のところもあり、条件が変更されることも珍しくありません。

ただでさえペイアウト率が95%と高いオンラインカジノですから、ボーナスをプレイヤーに引き出されてしまうと赤字経営になってしまいます。

ですからボーナスの引き出し条件はかなり厳しく設定されているのです。

悪質といわれるようなオンラインカジノでは、このMWRが明確に提示されていないことがあります。

また全く条件提示を行っていないのに、いざ出金をしようとすると拒否されたといった話も聞きます。

逆に、ボーナスを受け取るための入金条件やゲームクリア条件を達成しても、ボーナスを受け取れないようなところも典型的な悪質サイトです。

どちらにしてもプレイヤーに対して真摯な対応をしていないようなところは、気を付けるようにしましょう。

悪質なオンラインカジノに騙されないためにすべきこと

海外ではメジャーとなっているオンラインカジノですが、ランドカジノと大きく違うのはインターネット上の世界だけに存在するという点です。

そのため、さまざまな危険性があるということは、ランドカジノ以上に肝に銘じておく必要があります。

それでも、オンラインカジノを楽しむプレイヤーたちは世界中にはたくさんいますから、とても魅力的なギャンブルであることに間違いはないでしょう。

信頼できるオンラインカジノを選ぶことは、プレイヤーとして最初にやらなければいけないことです。

  • 出金はスムーズか
  • サポートの対応は迅速で丁寧か
  • ライセンスを取得しているか
  • 利用規約の変更が頻繁に行われていないか
  • 運営者情報の記載はあるか
  • ソフトウェアにバグが多いと報告されていないか
  • ボーナス条件に嘘の記載はないか

今まで述べてきたように、これらの条件は必ずプレイヤー自身がチェックしなければなりません。

実際にプレイしてみないとわからないことに関しては、実際の利用者の声を参考にしてみることも一つの手です。

インターネットの声は匿名性が高いので、すべてが真実であるとは言い切れませんが、書かれている内容を検証していくと、ある程度信頼できる声なのか判断することは可能です。

ほかにも、長い間サイトの更新がされていないようなオンラインカジノは、プレイヤーの知らないところで利用規約の変更がなされている可能性があります。

つまり、安心してオンラインカジノを楽しむためには、プレイヤー自身の自己防衛が必要不可欠なのです。

さらに、いくら悪質なオンラインカジノではないとプレイヤーが判断しても、思いもよらぬトラブルに巻き込まれることだってあります。

さらなる備えを準備しておくことで、万が一のダメージを最小限に食い止めることだって可能になります。

具体的な自己防衛策です。

  • 資金は電子決済サービスに移しておく
  • 定期的にログインをして運営情報をチェックする
  • 専用メールアドレスと専用口座をつくる

お台場カジノのように、一旦閉鎖されてしまったサイトから出金をするのはまず不可能です。

オンラインカジノのマイページで、貯まっていくマネーを見て喜ぶ気持ちはわかりますが、カジノに保管されている資金は銀行に預けているのとはわけが違います。

万が一のとき、資金は没収されたまま戻ってこないケースがほとんどです。

自己防衛のためには多額の資金をオンラインカジノに置いておくのではなく、たとえ現金として引き出す予定がなくても、電子決済サービスの口座に移しておいた方が安全です。

またオンラインカジノの規約変更はメール等でプレイヤーに知らせるのが一般的ですが、メール自体を見逃してしまう可能性だってあります。

しばらく利用しない予定であっても定期的にサイトにログインし、何か重要なお知らせが公開されていないかをチェックしておくことはプレイヤーにとって大切なことです。

オンラインカジノの運営側がどんなにセキュリティ策を講じていても、万が一ということは起こり得ます。

アカウント情報が漏洩し、迷惑メールがたくさん届くようになったという話はよく聞きますし、口座に不正侵入される可能性だってゼロではありません。

オンラインカジノを安心して楽しむには、プレイヤー自身が悪質サイトかどうかを見極め、登録した後も常に自己防衛策を講じていくことが大切であるということは忘れないようにしましょう。

 

 

 

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